株式会社オウルズコンサルティンググループ
Partner interview #1
TEDxICUはTEDxイベントを通してアイデアを表現できる場・インスピレーションを受ける場・新たな行動を起こすきっかけの場、この3つの「場」を創るため、多くの企業様にスポンサーとしてご支援いただいています。
今回はTEDxICUのプレミアムスポンサー、株式会社オウルズコンサルティンググループ シニアコンサルタントの丹波様へのインタビューをお届けします。
株式会社オウルズコンサルティンググループ
シニアコンサルタント
丹波小桃様
TEDxICU スポンサーチーム
朝倉・古賀・平田
朝倉:
丹波様:
朝倉:
丹波様:
簡単に丹波様の自己紹介や学生時代の思い出などをお聞かせください。
丹波小桃(たんばこもも)と申します。ID17 April で、ICUを2017年春に卒業しました。学生時代は、開発学メジャー/ジェンダーマイナーで勉強していました。将来は国際協力の仕事がしたいという想いからICUに入学しました。
しかし、大学の授業で学べば学ぶほど途上国における格差や貧困課題は、ボランティアや開発援助だけでは解決できないかもとモヤモヤするようになりました。そもそもなぜ、経済格差や資源の取り合いといった社会課題が生まれるのかを考えた時、「拡大する経済のグローバル化が果たして本当に正しいのか」という疑問を持ちました。そこでグローバルビジネスと人権や環境との関係を専門的に学びたいと思い、ICU卒業後はイギリスの大学院に進学しました。その後、ビジネスの側面から社会課題を解決したいと考え、コンサルティング業界に身をおいています。
学生時代は、ICU ELABELというフェアトレードの団体を立ち上げて商品開発を行ったり、国際フェアトレードの認証機関や国際協力NGO、エシカルファッションのプレスでインターンをしたりしていました。また、ICU LAMBSでサンバをしたり、旧寮の第三女子寮で4年間の寮生活を経験したりと本当に自由にやりたいことをし尽くした学生生活でした。
ICU同窓会のオリジナルグッズで、丹波さんが
商品開発されたトートバックを拝見しました!
そうなんです!当時は、学生の夢を応援すべく
卒業生によるファンディングで「ドリーム・
コンペティション」というコンペが毎年開催されて
おり、それに友人と参加して金賞と賞金をいただいて
商品開発を行いました。商品の開発・販売にあたり
ICU ELABELというフェアトレード団体も仲間を
集めて立ち上げました。
朝倉:
丹波様:
想いのつまった商品とても素敵です!
では、ここからはオウルズコンサルティンググループ様について伺います。改めて主な事業内容としてどのようなことをされていらっしゃるのか教えてください。
弊社は、ビジネスコンサルティングの会社ではありますが、具体的に我々が行っているコンサルティングとは何かをお話ししたいと思います。
国際社会において、企業の価値は変化しつつあります。日本企業が従来強みとしてきた、品質やコスト、納期の速さだけでは通用しなくなってきているのは明らかです。社会課題解決など新しい物差しで企業の「価値」を定義していく必要があると考えています。
そのために、企業だけでなく行政や学術機関、NPO・NGOといったソーシャルセクターと協働することで社会課題を解決しながら、事業の経済合理性を実現する。そんなコンサルティングを提供する会社です。
弊社のメンバーは代表をはじめ、事業会社や官公庁、戦略コンサルティングファームなどでのキャリア経験を持ち、同時にNPO・NGO組織で事務局長や顧問、理事を務めたりとビジネス・パブリック・ソーシャルのトライセクターに軸を置いています。
コンサルティングの事業領域は多岐に渡りますが、代表的なものとしては、「経営戦略・事業戦略」の支援と、経済産業省出身メンバーの強みを活かした「ルール形成戦略」の支援(製品・サービスの国際規格策定や標準化など)が挙げられます。加えて、我々の強みである「サステナビリティ戦略」支援も展開しています。中長期でのサステナビリティ戦略の策定やマテリアリティ分析(個社における重要(社会)課題の特定)、人権デューディリジェンスの実施などを通じてSDGs・ESG経営をサポートしています。さらに、NPO・NGOへの経営支援をはじめとするプロボノ活動や、企業連携のお手伝いなどをする「ソーシャルインパクト」にも取り組んでいます。官公庁やコンサルティング、ソーシャルセクターでの経験など多彩なタレントを持つメンバーのスキルを活かして、講演会や企業向けの研修を行ったりもしています。
弊社の特徴としては、まず、社員全員が戦略コンサルティングファーム出身です。また、メンバーそれぞれが多分野でグローバルなネットワークを持ち、特に人権やサステナビリティの分野で造詣が深いメンバーが多くいます。先にお伝えの通り、NPOやNGOでの肩書を持つメンバーもいるので、ソーシャルセクターとは強い繋がりを持っています。政策・ルール形成については、政府官公庁出身のメンバーが多く、いち早く業界・市場動向をキャッチしてクライアントに迅速なアドバイスができるような組織となっています。
また、弊社のネットワークとしては、政府機関やソーシャルセクターに加え、教育研究機関との連携も多くあります。
朝倉:
丹波様:
古賀:
丹波様:
古賀:
ありがとうございます!続いて、オウルズコンサルティンググループの理念や価値についてお聞かせください。
「使命を帯びて前進するすべての組織のパートナー」をキーメッセージに掲げています。コンサルティングはクライアントや社会抱える課題を解決するために、一緒に悩み考え、時にはクライアントを引っ張っていくことも役目だと思います。もちろん、課題を構造的に捉え、俯瞰的な助言を行うことは基本ですが、弊社は、課題解決に対してクライアントにアドバイスをするだけでなく、共に動くことを大事にしていると感じます。だからこそ、NPO・NGOの中に実際に自分たちが身を置いたり、政府組織で役職を持ったりと、目的の実現に向けて主体的に動けるようにしています。
また、社会課題を解決する際の持続可能性も重視しています。NGO・NPOなどソーシャルセクターやパブリックセクターなど事業利益を求めずに課題解決へ尽力される方々がいる一方で、我々のクライアントである事業会社においては経済性の担保なくして持続性に繋がりません。「経済合理性」と「社会課題の解決」というキーワードをとても大切にしています。
ありがとうございます。企業とソーシャルセクターを繋げる、という役割をオウルズさんが積極的に担っている印象を受けました。
丹波様が感じるオウルズコンサルティンググループの魅力とは何でしょうか?
一人一人にスキルやタレントがあるだけでなく、思いを持って仕事をしているところですかね。心から共感できる価値観を持っている人間が集まっている会社でもあります。根本には、それぞれの知識やネットワークを活用して、課題を解いていくこと。社会を良くしたいと真摯に向き合っている人が多いです。変えるべきと思うこと、おかしいと思うことを率直に議論しあえる社風がとても素敵だなと。
ICUでもそのような光景は見ることができるかもしれません。しかし、ひとたび「会社」という組織に身を置くと、専門性や分野の違いで関係が遮断されてしまったり、上下関係などの立場がある中で、個人の発言に真摯に耳を傾けて、「具体的にそれってどう変えていくべきなんだろう?」という建設的な議論ができることはとても恵まれていると思います。
また、自分が「なぜ、オウルズで働いているのか」について、社員それぞれが答えを持って語れるので、納得感を持ちながら働けていると感じます。
ICUはある種生きやすい世界かも知れませんが、外に出ると生きにくいということもあると思います。改めて確かに外の世界で価値観を共有できる素敵なメンバーと一緒にお仕事できることにいいなぁと思いました(笑)
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株式会社オウルズコンサルティンググループ
オウルズコンサルティンググループは、戦略コンサルティングの豊富な経験や政府機関、NPO・NGOとのネットワーク等を生かし、官民のルール形成や人権・サステナビリティ分野をはじめとする社会課題解決事業に注力するプロフェッショナル・ファームです。
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ICU生も多く勤めるコンサルティング企業。信頼を何よりも重んじる理念に隠された真意とは。
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